イームズやネルソンと並んでアメリカのミッドセンチュリーデザインを支えたフィンランド人建築家、エーロ・サーリネンのグラスホッパーチェアです。Knoll社製のヴィンテージ品、現在は生産されていない希少モデルになります。

エーロの父であり建築家のエリエル・サーリネンは、当時学生だったフローレンス・ノルを家族のように迎え入れ、エーロとフローレンスは兄弟のような関係を築きました。その後も親交は続き、フローレンスからの誘いでKnoll社の家具デザインを手掛けることとなったエーロが1946年にデザインした作品。当時世界中のデザイナーが競い合った成形合板の技術を生かしたフレームは、その名の通り昆虫を想わせるユニークなデザインで、肉厚なシートクッションをしっかりと支え安定感のある座り心地です。

Knoll社での生産は1965年に終了し、一時Knoll Japan社が独自に復刻し国内生産で展開されていましたが、そちらも2009年に生産終了。今回の個体は貴重なUSA生産のオリジナル品で、国内ではほとんど流通していません。

張地はアメリカ・maharam社製の生地で新しく張り替え、ウレタンもすべて新調いたしましたので、気持ち良くお使いいただけると思います。フレームにも特筆すべきダメージはなく、実用的にお使いいただけるコンディションです。

Designed by Eero Saarinen
Made in USA